「名前をつけすぎない」(冊子“Graceful Vibes”より)
本日9月11日(September 11)より、エチオピア歴では新年となる「2017年」が始まります。
本月はマスカラム (መስከረም)という月となります。
本ブログはエチオピア歴の月が変わる初日に更新をしております。Ethiopia Coffee Directチームは本サービス第1弾となる“シダマセレクション”の注文受付を開始し、輸入に向けて動いております。ここから始まる新年も気を引き締めて、活動して参ります。
さて、今月のブログでも以前に引き続き冊子“Graceful Vibes”より章の引用をいたします。
名前をつけすぎない
首都からBona Zuriaへ向かう道中に、Hawassaという街があります。大きな湖があり、国内有数のリゾート地として人気です。
広く美しいハワサ湖を、モーターボートで走りました。雲一つない夕暮れ空に三日月が小さく光ります。風を浴びながら右手にビールを持ち、僕は単純明快に幸せになりました。クルーズ後にはテラス席で食事をしました。とれたての淡水魚のフライと、アラで出汁をとったスープの二品は、この旅で一番のご馳走でした。
湖のほとりには、鳥や猿とふれあいができる国立公園があります。なぜか僕だけ猿に噛まれました。
公園の職員に「これはなんという鳥か」と聞くと、「それは“鳥”だ」と答えます。鳥は鳥と呼び、種類ごとに細かく呼び分けていないのです。猿も花も魚も同様でした。僕は戸惑いましたが、彼らは大きな名詞に有機性を持たせているのだと理解しました。言葉に柔軟さがあれば、その場その場の身体性が尊重されます。名前をつけすぎないことが、地に足のついた暮らしを生むのかもしれないとまで思わされました。僕は何でも名前から知りたがる自分の脳みそを恥じました。
以上、本月のブログでした。お読みいただいてありがとうございます。
“シダマセレクション”のサンプル等についても、「お問い合わせ」ページよりご連絡をお待ちしております。