「雄大な歓迎」(冊子“Graceful Vibes”より)「雄大な歓迎」

本日10月11日(October 11)より、エチオピア歴テクムト (ጥቅምት)が始まります。

本ブログはエチオピア歴の月が変わる初日に更新をしております。

シダマセレクションの受注締切も迫っていますが、我々チームは只今開催されているSCAJ2024の視察をしております。コーヒー業界の最先端が集う会場、とにかく熱気が凄いです。来年の出展を見据えながら、このイベントを楽しんで参ります!

さて、今月のブログでも以前に引き続き冊子“Graceful Vibes”より章の引用をいたします。

「雄大な歓迎」

HawassaにはTsegabの実家があり、僕たちは昼食に招かれました。そこで、Tsegabの母お手製のインジェラとワットに、庭の蜂の巣から仕込んだはちみつワイン、さらには伝統的なコーヒーセレモニーまで振る舞われました。どれもが絶品でした。お母様もお父様も、僕たちが聞くこと全てに快く答えてくれ、コーヒーを焙煎するところまで見せてくれました。

別の日には、Tsegabの親戚が出産したとの知らせを受け、教会へと同行しました。エチオピア正教の小さな教会です。赤ちゃんの眠る部屋の隣で、ソファーに座り待っていると、ガポという料理が出てきました。小麦生地の器に赤い油(スパイス入りバター)が入った、なかなか鮮烈な食べ物でした。出産に際して振る舞われる儀式的な食事だと聞き、日本の赤飯のようなものかと腑に落ちました。

さらに別の日には、社員のDaggyの弟の結婚披露宴に乱入するぞと、半ば強引に連れられました。最前列のテーブルに陣取り、ビュッフェに並び、踊りに紛れ込みました。明らかに異質な僕たちを、彼らは至って普通に受け入れてくれました。

そこには、生活と地続きの雄大な歓迎がありました。僕はこの街が大好きになりました。

以上、「雄大な歓迎」の章をお届けいたしました。

冊子の内容を紹介するブログも、来月で最後となります。ぜひお楽しみにお待ちください!